歯周病によって起こる病気

みなさん、こんにちは♪
歯科助手の村瀬です☺️✨

今日は歯周病によって起こる病気についてお伝えさせて頂きます。

カウンセリングの時に患者様とお話しさせて頂くと【歯周病】自体は聞いたことがあるけど、詳しくは分からないという方もみえます。
簡単にお伝えすると、歯ぐきが炎症を起こす病気です。
中等度から重度の歯周炎を起こしている場合、炎症の総面積は55〜72㎠になると言われています。
だいたいハガキ半分のサイズです。
そんな広範囲で炎症を起こす歯周病ですが、実は歯だけでなく身体への影響もあることをご存知でしょうか？？

細菌が作った毒素や細菌そのものが血液に乗って体中をかけめぐるので、その結果様々な病気を引き起こすことが指摘されています。

①誤嚥性肺炎
→口腔内の細菌を誤嚥し、体力を消耗した方の場合、肺の中で歯周病菌が増殖して肺炎を起こします。

②血管障害
→歯周病をもつ心疾患患者の死亡率は、通常の約2倍といわれています。
歯周病菌の作り出す物質が狭心症、心筋梗塞など冠状動脈性心疾患を起こします。

③心内膜炎
→歯周病菌は付着能力が高く、心臓内部に付着し増殖して内膜炎を引き起こします。

④糖尿病
→歯周病菌への免疫反応として放出されるTNF-α(サイトカイン)という物質が糖分を細胞内に取り込む役目をするインスリンに作用してその機能を阻害するため、結果として血糖値が上昇し、糖尿病になります。

⑤低体重児出産、早産
→歯周病菌を撃退する免疫反応として分泌されるサイトカインが羊膜を破壊したり、あるいはプロスタグランジンという物質によって子宮が収縮するために、低体重児や早産の原因になることがあります。
そのリスクは健康な人の7倍にあたると言われています。

口腔内だけでなく、体全体の病気を引き起こす原因になる歯周病です。
残念ながら、歯周病は自分では治すことはできません。
気になる方は、ぜひ当院へお越しくださいませ。