要介護者のうがい

みなさま、こんにちは。
大垣市の歯医者　早野歯科医院　歯科助手の足立です。

身近な家族の中で、要介護者の介護をされている方はいらっしゃいますか？
要介護者の方もやはりお口のケアは欠かすことができません。
口腔ケアの中で、安全にうがいを行うためには、どうすればよいのかお伝えしたいと思います。

うがいは歯磨きの補助になるだけでなく、口腔周囲の筋肉のリハビリにも役立ちます。
上体を起こして、うがいをするのが基本ですが、困難な方も多いので、そういう方は誤嚥（ごえん）に注意しましょう。

＜自分でうがいができる場合＞洗口
１：吸い飲みやストローの先端を口角から入れ、うがい水を静かに含ませる。
２：できるだけ口腔全体にいきわたるようにすすがせる。
３：ガーグルベースを頬に密着さえ、水をださせる。
４：1回ごとに頬をタオルで拭いて、数回繰り返す。
５：うがいの後は咳ばらいを２～３回させて、咽頭部の残留水を除去し、むせや誤嚥を防止する。

＜自分でうがいができない場合＞洗浄
１：顔を手前に向け、ガーグルベースを頬に当てる。
２：吸引器のカテーテルを口腔内へ頬に沿って約5ｃｍ挿入する。
３：注射筒などに15～20ｃｃのぬるま湯を入れて、口腔内にいきわたらせ、柔らかい小さな歯ブラシなどで洗い流す。

＜口腔清拭＞
お口の中に傷がある場合や、洗口ができない場合、食事の前や後にワッテやスポンジブラシ、ガーゼで口の中を拭き取ることです。
１：誤嚥を防ぐために奥から前へガーゼなどで除去していく。
２：舌や口蓋（こうがい）も清拭することにより、清涼感が増して口臭予防に役立つ
３：清拭後はデンタルリンス（液体歯みがき）を使用すると、爽快感が得られる。その他、イソジンガーグルやお茶なども効果的。

以上、参考になさってくださいね。