大垣歯科医師会 寄稿「薩摩義士ものがたり」
こんにちは
岐阜県大垣市の歯医者 早野歯科医院 院長の早野泰弘です。急に冷え込みが厳しくなりましたね。
大垣歯科医師会の20日会だより10月号「会員の広場」に寄稿いたしました。こちらでも紹介いたしますので、是非お読みください。
「薩摩義士ものがたり」
皆さんは「薩摩義士」という言葉をご存知ですか?
江戸時代に木曽三川の治水工事を薩摩藩の人たちがやってくれた話を小学校の歴史の授業の中で聞いた覚えがあるかもしれませんね。
実は大垣市と鹿児島市はフレンドリーシティーで毎年、中学生の交歓事業が行われています。そして岐阜県と鹿児島県は姉妹県です。その全てのルーツは「宝暦治水」にあります。
宝暦治水の概要をご紹介します。江戸時代、美濃地方は台風などのたびに河川が氾濫し、洪水による被害に苦しめられておりました。そんな時、幕府から薩摩藩にお手伝い普請の命令が下されたのです。「お手伝い普請」とは「参覲交代」と並び、外様大名が謀反を企てたりしないよう、お金を遣わせて藩の財政を悪化させようとする幕府の政策です。薩摩藩内では縁もゆかりもない美濃地方の治水工事をやれ、という理不尽な命令に対して、藩が潰れてもいいから、とことん抵抗しようという意見が大半を占める中、「工事を引き受けることにより藩が潰れるかもしれないが、同じ日本人が救われるのであれば、その人たちを助けてあげるのが薩摩の仁義の精神ではないか?」という平田 靱負(ひらたゆきえ)家老の言葉に全員が賛同し治水工事が始まりました。工事は簡単なものではなく1年半あまりの期間を要し大勢の犠牲者を出して完成しました。病死による人以外に幕府に対する抗議の切腹で死んだ人も居ります。工事の総責任者の平田靱負も最後に切腹しました。
千本松原は、ご存知でしょうか?当日の治水工事の完成記念に九州から取り寄せた日向松が植えられているのです。私は青年クラブという団体に在籍していた時、クラブの主要な事業である薩摩義士顕彰事業に関与しておりました。鹿児島で毎年行われる薩摩義士の慰霊祭には10数回参加しております。青年クラブの記念事業では現在、大垣の市会議員を務める石田仁氏と共に「まんが薩摩義士ものがたり」を出版しました。皆様も機会があれば、一度薩摩義士の遺業に触れてみてはいかがでしょうか?よろしければ、この本もお貸しします。
「まんが薩摩義士ものがたり」 貸出もしております
文;石田 仁氏 画:早野 泰弘
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早野歯科医院
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