カリエスリスク

早野歯科医院　院長の早野です。

今回は「カリエス（むし歯）リスク」についてお話しいたします。

皆様ご自身も含め、皆様の周りに１．適当に歯磨きしているけどムシ歯にならない。ここ何年も歯医者のお世話になったことない。という方と２．一所懸命歯磨きしているけど度々ムシ歯ができて歯医者のお世話になっている。という方は居られますでしょうか？不公平ですよね。

これは、その人のカリエスリスク、ムシ歯のなりやすさの違いによります。

では、どんな方がムシ歯になりにくいのでしょう？

実は唾液の働きが関係しております。ご存じのようにムシ歯というのはムシ歯菌が酸を作って歯を溶かす病気です。もう少し詳しく言いますと間食も含めて物を食べると口の中は酸性になります。pHが5.5以下になると歯の表面からカルシウムやリンといった歯の成分が溶け出してきます。これを「脱灰」といいます。しかし唾液には、酸を中和する作用、緩衝作用があるので中性に戻してくれます。この時間帯には溶け出した歯の成分が歯に戻ってきます。これを「再石灰化」といいます。口の中では、1日を通して、この脱灰と再石灰化が繰り返し起こっています。従って間食の回数が多い人、ダラダラ食いの人などは脱灰の時間が長くなり徐々にムシ歯に向かっていきます。しかし、中和能力の高い唾液を多量に分泌できる人は再石灰化の時間が長くなりますのでムシ歯にならない訳です。その他、口の中に保有しているムシ歯菌の数の多さの違いによってもムシ歯のなり易さが違ってきます。多い人は当然ムシ歯になり易いといえます。

ご自身がムシ歯になり易い人と思われる方はお気軽に当院までご相談ください。