福祉講演会

１月２６日（日）大垣歯科医師会主催の福祉講演会に、当院の石原、佐藤、前本と共に参加してきました。

講師は大阪府寝屋川市で平成歯科クリニックを開業されている小谷素子先生でした。

小谷先生は全国的にも珍しい、摂食、嚥下、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群に特化した治療を行っておられます。

我々が普段何気なく当たり前のように行っている「食べる」「飲み込む」といった行動が実は舌や喉の複雑な動きによって行われており、高齢者や病気によって機能が損なわれた人はそれがうまくできなくなります。その結果、誤嚥、つまり食べ物が食道でなく気管の方に入ってしまうことが起き、誤嚥性肺炎の原因にもつながります。

肺炎は日本人の死亡原因の第３位にあたる重大な病気です。機能訓練によりそれが改善されれば生命の維持に貢献できます。

またドライマウスは唾液の分泌量が減少する病気でシェーングレン症候群等の病気や薬剤の副作用でも起こります。生命には直接の影響はないもののQOL（生活の質）に関わることなので、それを改善することは大切です。

睡眠時無呼吸症候群の治療は当院でも行っておりますが、歯科の分野ではマウスピースを作る部分で対応しております。

今後更に需要の拡大が期待される分野で大変有意義なお話でした。