「噛む」ことの効果

みなさま、こんにちは。
大垣市の歯医者　早野歯科医院　歯科衛生士の上甫木です。

皆さん、食事をするたびに「噛む」のですが、「噛む」ことって、食事をするためだけのものではない、ということをお話させていただこうと思います。

しっかりと噛む食事をすること、正しく咀嚼をすることによって、次のような効果が得られると言われています。（日本咀嚼学会より）

1. ガンを予防する
   唾液中のペルオキシターゼの働きによる。
2. 脳の働きを活性化する
   よく噛むことで、脳細胞の活動が活性化し、脳の血流がよくなり、脳の機能を活性化する。
3. ボケを防ぐ
4. 肥満・高脂血症・糖尿病を予防し、治療効果を高める
   噛むという刺激は、満腹中枢に働きかけ、食事を食べる速さや量を調整することが分かっています。
   食べ始めて30分程度で脳の満腹中枢が作用し、食欲を抑えます。
   ゆっくりと時間をかけてよく噛んで食べることは、食べすぎを防ぐ効果もあります。
5. 虫歯・歯周病を予防する
   よく噛まないと、顎や顎の筋肉の発育に影響し、歯並びが悪くなります。
   歯並びが悪いと、虫歯・歯肉炎・歯周病の原因になります。
   よく噛んで食べる事で、唾液がたくさん出ると、唾液中の成分には、歯を硬くしたり、丈夫にする効果があり、また酸に対して抵抗力を高めるたんぱく質のスタテリンも含まれています。
6. 脊柱を正しく保つ
7. 骨盤の発育不全を防ぐ
8. 消化を良くし、栄養の吸収を助ける
   歯で食べ物をかみ砕き、消化酵素を含む唾液と混ぜ合わせることで、胃腸の消化機能を助けます。
9. 情緒を安定させる
10. 顎関節症を予防する
11. 頭痛・腰痛を予防する
12. 視力を良くする
13. 顔の表情を良くする

など、と沢山あります。
皆さんもこのような効用を意識しながら、美味しいお食事を楽しんでみると良いのではないでしょうか？