二次むし歯の原因

みなさま、こんにちは。
大垣市の早野歯科医院　歯科衛生士の上甫木です。

新年あけまして、おめでとうございます！
2021年最初のブログは、「二次むし歯」についてお伝えします。

みなさん、つめものをした歯の二次むし歯の原因って何かご存知ですか？

むし歯になってしまった歯を、虫歯の部分をきれいに削って「つめもの」を作り、歯を元の形にします。
そこで、つい私たちは安心してしまうのですが、それは危険です。
実は、虫歯は治療した箇所こそ、注意が必要なんです。

というのも、「つめもの」をしたところは、様々な理由により、再びむし歯になってしまうリスクが大変高いからです。
こうしてできてしまう虫歯を「二次むし歯」と言います。

〇理由その１〇
そもそも虫歯になりやすいところなんです。
そして、一度虫歯になったということは、磨きにくく、虫歯の原因となる歯垢（プラーク）がたまりやすいからです。

〇理由その２〇
「つめもの」は形がとても複雑です。
詰め物を制作する際、できるだけぴったりとすきまなく製作しています。
しかし、つめものは複雑は形状になりやすいため、実際に隙間なく製作するのは大変難しいです。
さらに、長年の使用による擦り減りなどにより、少しずつ段差や隙間が出来てしまいます。
こうした隙間に虫歯菌が入り込むことにより、虫歯になってしまうのです。

〇理由その３〇
接着剤が少しずつ少しずつ溶けていくこともわずかながらあります。
つめものは、特殊な接着剤でしっかりと接着されています。
この接着剤はそれ自体が隙間を埋める効果を持っていますが、お口の中で長年使用していると、どうしても接着剤が少しずつ溶けてしまいます。
そこに隙間ができ、歯垢（プラーク）がたまって二次むし歯になってしまいます。

不本意ながら虫歯になってしまった歯。
治してもう安心！ではなく、その歯を再度虫歯＝二次むし歯にしないよう、お口の中のケアをしてきましょう！